クリーニング
クリーニング
どんなに大きなクリーニング工場でも、小さなクリーニング店でも
洗いの種類は2種類しかありません。
それはドライクリーニングか水洗いかです。

ドライクリーニング
有機溶剤に(現在、石油系と塩素系があります。)
ドライソープ(有機溶剤用洗剤)を入れて洗うクリーニング方法です。
ご家庭のイメージでいえば洗濯機の水が有機溶剤で洗剤がドライソープです。
長所は繊維が縮まず、色なきせず、型崩れなく短時間(乾燥まで1時間以内)で洗い終えられることです。油分を分解する力(油溶性)が強くグリース系の油などはよく分解します。型崩れしにくいので、生産性が高く、事故(失敗)のリスクの低さからチェーン店ではドライクリーニングが洗いのメインになります。
短所は醤油、汗など、汚れの主成分が水分のもの(水溶性)は落とせません。
これが後々の事故の原因になります。
ランドリー

通常のよくいわれる水洗いです。
洗濯機でグルグル回しても大丈夫な品物を適切な水温まで上げて洗います。
おもにワイシャツ、ポロシャツなど綿製品に向いています。
ウェットクリーニング
手洗い(浸し洗い)です。
ランドリー処理すると縮み、色なき、型崩れがおきそうなデリケートな製品に防縮剤、色止め剤、トリートメント剤配合の加工剤でソフト洗浄します。
おもに、直接お肌に触れるシルクのブラウス、スカーフまた汗になったジャケット、パンツ、スカートに最適です。
ダブル洗い
ドライクリーニング+ウエット洗い
両方の長所(ドライで油分、ウエットで水分汚れをとる)を生かした洗いかたです。
付いてすぐの汚れ、シミはこの方法でほぼ落ちます。
松屋クリーニングの選別
チェーン店ではパートさんが選別、洗いをしていますので
品物の状態にかかわらずこの洗濯絵表示で洗っています。
それは、水洗い(ウェット)して収縮、色なきなどの事故が起きるのをさけるためと、著しく生産性が落ちるため(水を使うと乾燥までの時間がかかるのと、プレスに時間がかかります。)です。
綿100%のTシャツでも絵表示が水洗い×のためドライ処理とか(海外物に多い)
汗でバリバリになったスラックスでも 絵表示が×なのでドライ処理しかしないなど…
半年くらい時間がたってから脇、スラックスの腿の後ろなど
納品時には、わからなくても(まだ残留した汗の成分があばれてない状態のため)黄変、変色、ゴワツキなど起こるのはこのためです。
では、当店はどういう基準で洗いの選別するかといいますと
最初に商品のうらに縫い付けてある品質表示を参考します。
毛○% ポリエステル○%ていうタグです。
つづいて、状態、素材、デザインを見ます。
すべての洋服はお客様の着用条件が違うため
油性汚れか水溶性汚れが多いか選別します。
大体、
インナー(ブラウス、パンツ類)は水溶性の汚れ
アウター(コート、ジャケット類)は油性の汚れです。
※ジャケットはお召しになる季節によって違います。
ドライ○とか手洗い×の洗濯絵表示はあくまで一般消費者用の表示ですので参考にしません。(ご家庭ではマネしないでください。)
当店はインナーの70%から80%特殊洗剤でウエット洗いします。
この違いが汚れ落ち、着心地の大きな差になります!
ぜひ一度おためしください!
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